船木純三

笑顔外来
──矯正歯科医のスマイルトレーニング

発行:風人社
仕様:四六判/上製本/216頁
定価:本体1900円+税
2005年5月21日発行
ISBN4-938643-22-7 C0047

笑顔は、身体も心も健康にします。
ピンチをチャンスに変え、人生を豊かにします。
スマイルトレーニングで表情筋を鍛えれば、
への字の口や表情も、心も、若返ります。
本書では、その具体的方法をお教えします。
「笑顔を意識する情報」もたくさんあります。

 

 

笑顔外来

2005年2月5日「日歯広報」で紹介されました→こちら


船木純三(ふなき・じゅんぞう)

 1950年生まれ。東京医科歯科大学歯学部卒業。同大学歯科矯正学講座大学院卒業。同大学助手・医局長を経て、1985年、ふなき矯正歯科開設。院長。東京医科歯科大学・昭和大学・北里大学等の講師を歴任。
  著書に、『口は何のためにあるか』(共著)、『あごのかたち−外科的矯正歯科治療ガイド』(以上、風人社)、『矯正歯科Q&A』(共著・保健同人社)がある。

 

「笑顔外来」目次

第1章「笑顔」の基礎知識──────────────────────────────────────

 八年目の笑顔に感動
  「笑顔」の基本的条件
  スマイルで解雇?
  笑顔はこんなにお得
  病気も治す笑顔力
  「笑い」と脳
  日本人は笑顔が苦手?

第2章 スマイルトレーニングの実際────────────────────────────────

  笑顔の形をタイプ分けすると
  好感の持てる笑顔、持てない笑顔
  笑顔の解剖学−表情筋について
  「笑顔外来」の「スマイルテスト」
  自分のスマイルの状態
  歯を白くするホワイトニング
  「スマイルスケール」
  スマイルトレーニングの実際
  口角に左右差のある場合のトレーニング
  歯肉が見えすぎる場合の改善方法
  目のトレーニング
  リップエクササイズ
  スマイルトレーニングに関する質疑応答
  審美目的の表情筋トレーニング
  トレーニンググッズ

第3章 矯正歯科治療────────────────────────────────────────

 「矯正歯科治療」ってどんなイメージ?
  どんな人が矯正歯科治療を受けるのか
  まずは、口の中の状態を正しく知る
  矯正治療には三段階ある
  治療終了後の保定治療で元には戻らない
  治療終了後のむし歯の予防について

第4章「笑顔」の研究────────────────────────────────────────

  スマイルを学問的に分類すると
  芸術の中の笑顔
  コミュニケーションとしての笑顔
  笑顔の多い国、少ない国
  笑いとライフサイクル
  笑顔に関する名言
  スマイル8か条※

終章 素晴らしい笑顔との出会い─────────────────────────────────


※【スマイル8か条】
第1条 朝 晩 鏡に ニッコリ スマイル
第2条 口角挙げて いきいき スマイル
第3条 歯並び治して きれいに スマイル
第4条 口を隠さず 元気に スマイル
第5条 目と目を合わせ 感謝で スマイル
第6条 笑顔で話せば 周りも スマイル
第7条 泣きたいときも ひとまず スマイル
第8条 いつでもどこでも キープ スマイル


本書<はじめに>より

「笑顔外来」へようこそ!
 笑顔を作るのが苦手な人も、笑顔のすてきな人も、「笑顔」に関心のある方は、どなたでもお立ち寄りください。

 笑顔にはピンチをチャンスに変える力があることは、すでに多くの方がご存知です。しかし私たちは、あいさつするときなどの小さなスマイル(社会的スマイル)さえ、意外と上手にできない場合が多いのです。特に気持ちが落ち込んでいるときや苦手な相手に対しては、スマイルするどころか、鬼のような顔つきになってしまいがちです。これでは自分も辛いばかりか、せっかくのチャンスを逃してしまいます。

 これまで私は、歯並びの矯正専門医として、何千人もの患者さんのスマイルを見てきました。そして、バランスの良い好感の持てるスマイル作りを、「スマイルドクター」としてお手伝いしてきました

。  しかし、かつて私自身も、人前で話をするときにスマイルすることが苦手でした。実は当時、私のあごは三日月のように長く、やや左へずれていたのです。そのため、笑うと口の両端(口角)の位 置が左右でずれてしまい、そのうえ、決して美しいとはいえない不揃いの歯が見えていました。そのことに対するコンプレックスもあり、矯正歯科医でありながら、患者さんの前でマスクをはずせませんでした。

 40代のはじめより、本格的にスマイルの研究や矯正の患者さんにスマイルトレーニングを始めましたが、自分自身のことに深刻に思い悩みました。そして、四四歳のときに思い切って、長いアゴを改善する手術と歯並びの矯正治療を受けました。それは、思春期以来のコンプレックスからの解放でした。このことは、前著(『あごのかたち 外科的矯正歯科治療ガイド』1998年、風人社)に「ドクターがマスクを外した日」と題して書きました。

 その結果、以前から悩まされていた肩や首のひどいこりが半減し、年に2回ほど立てなくなるほどの腰痛に苦しんでいたのもほとんどなくなって、身も心も羽が生えたように軽くなったのです。
 さらに手術後は、以前に増して熱心に自分自身のスマイルトレーニングを行いました。すると不思議なことに、これまであった仕事やプライベートでの不快なことやトラブルが、どんどん減っていきました。そして、自分の生活や人生をよりよいものにするには、何事もあきらめず、自分がよりよい方向に変わらなくてはならないということを、実感して学んだのでした。

 ですから、あごの形や笑顔にコンプレックスのある人の気持ちが、私にはよくわかるのです。そんな人たちに、ぜひともスマイルトレーニングをすすめたいという私の気持ちには、切実なものがあるのです。

 それから、「笑顔外来」は、若い人のためだけではありません。歳をとると、顔の筋肉もたるんで、特に不機嫌でなくても口元がへの字にたれ下がってしまいます。若さを保つためには、口角を挙げるトレーニングで表情筋を鍛えることが、とても効果 的なのです。

 ぜひ、本書をお読みいただいて、スマイルトレーニングを実践してください。そして、長いようで短い人生を心から楽しんで、さらに素晴らしい人生に変えてください。
 それでは、肩の力を抜いて、楽しいことを想像して、今日から「スマイルトレーニング」を始めましょう!

  2005年 春 船木純三